メルセデスのある生活 15

                  〜 85年式中期トレイシー号の詳細 〜

                  いまや永井大までもが107オーナー・・・?




                       川崎旧車保持研究所 研究員 喜多川 グラマロ
戻る   1話へ   2話へ    3話へ   4話へ   5話へ   6話へ    8話へ  9話へ  10話へ   11話へ  12話へ 13話へ 14話へ 
80年初頭の当時、W124つまり300EやW126つまり500SELなどが世界で最も合理的な自動車だと勝手に考えていた。後方視界を妨げない細やかな熱線入りガラス、目的によって左右の形状が異なるサイドミラー、追いかけで回す事のできないセル、スイッチの無いリアワイパー、コダワリの呼吸するシート、分厚い塗膜、基本的にシングルワイパーを補う為の特殊な二本だしワイパー、サイドウィンドを汚さない為の雨樋付きAピラーと水を逃がす溝の付いた屋根・・・
屁理屈いっぱいのその自動車は「最善」を目指した最良の自動車メーカーが作ったものであるが、そんな自動車メーカーにもカッコよさと遊び心の為の贅沢自動車が存在した。W107・・・ 安全を謳っていた時代において唯一遊び心が満点の自動車である。