メルセデスのある生活 12

〜 オメメ・キラキラ 〜
ヘッドライトをお掃除しよう!の巻き


川崎旧車保持研究所 研究員 喜多川 グラマロ
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「腐った魚のような目」・・・そう。これはあろう事か腐った魚にかこつけて「お前は目に輝きが無い」と、生まれ持った不幸を揶揄しているのである。「目が死んでいる」逆に「眼力がある」、「目は口ほどに・・・」つまり目は大事なのである。
 さて、かねてから目が大切なことは自動車の世界も同じで、巷ではHIDが流行りに流行っているし、ボクもナンチャッテHIDよろしく4500Kの真っ白な電球を愛用してる。これは確かに「メ・ジカラ」が違う。しかし所詮は偽HIDである。
装着したいが最近はバイクに楽器にと・・・経済的に後回しになっているのが現状である。

 実際にHIDと比べたらどうだろうか?やはり一味違うのだが・・・ライトを覗き込んでいて気づいたのは、
「これ光というよりもレンズそのものに、なんだか曇りがあるなぁ。」
ポツリと発した一言にEzzyさんからヤナセで何万円かで綺麗にしてくれるよとの事。古いメルセデスのレンズは機密性に乏しく特に107系はボディーと目ン玉で機密を保つがそこは所詮金属ボディーとゴムブッシュ。高圧洗車でもしたら一発OUTなのである。

・・・でいつものように『ディーラーで出来るならおいらにも出来る』的発想の下、やってみましたレンズ洗浄である。
すっかり日も暮れたというか夜の午後9時過ぎ・・・(オレもすきだなぁ〜)
やおらヘッドライトを外しにかかった。少々コツがいるのだが、いつも外しているのであっさり外された二個の目ン玉はヤウヤウと室内に持ち込まれた。

 一部ウィンカーの不良を(はたして点灯していたのだろうか?)発見、ちょうどよく修理することが出来た!思い立ったらなんでもやってみるべきなのだ(^^)

 さて、レンズの外し方であるが、アセンブリからマイナスドライバー1つですぐに本体からレンズを外すことが出来る。
 
レンズ上部が3箇所の爪で固定されており一体どうしようかと思ったがこじ開ければ良いのだ。

逆に固定する時は上から押し込んでやるとパチンとはまり込む。このようなクリップはかつて見た事が無いが精度は高く信頼性もGoodである。

 次はシャンプードレッサーでクイックブライト付けてゴシゴシやるわけだが・・・

『ん? あまり汚れていないぞ・・・』というのが正直な印象。つまり汚れていはいるものの曇るほどの汚れではない。

そこでレンズを元のようにはめ込むとやはり曇っているのだ。曇りの原因は・・・レンズではなく、なななんと反射鏡であった。

そうクロームが乗った反射鏡になにやら曇りがかかっている。恐る恐る爪で触ってみると綺麗なクロームの筋が出てきたのだ。犯人はわかったがバラスのは大変なのでそのままタオルでそっと拭いてみた。クローム部分の耐久性が未知数なのでタオルで擦った瞬間に剥げる危険もある。高額出費の可能性がある場合には、グラマロはチャレンジ精神を極端に失うのである(爆)。

 見えないところで数回テストしたがどうやらそっと拭くには問題ないらしい。
両目とも丹念に拭きあげて見ると・・・
達磨さんに目が入ったのである。というよりも少女漫画のキラキラおめめになったのである。残念ながらシールは手元に無いのでオイルでメンテナンスして再利用する事に。今度駄目になったら要領がわかったので次の作業で交換することにしよう!きっと作業は早いに違いない。
持ち込まれた目ン玉の裏側 ↑
↑一見、便所掃除だがそうでない。
シャンプードレッサーでレンズ掃除である。
↑真犯人
完成はコチラである。
曇りガラスが完全に蘇った。
装着後点灯テストしかしてないが、万が一雨天で問題が発生したら、またまた報告をしたい。
このやり方は、まだ確立されたモノではないが、
目ン玉を綺麗にするのはとても気持ちが良いのである!

文 : 喜多川 グラマロ