メルセデスのある生活 11

〜 前足のロッド交換 〜
アマチュアの交換でも・・・


川崎旧社保持研究所 研究員 喜多川 グラマロ
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前段のロッド交換であるが、本日暖かい午前中にやっつけてしまおうと言うわけで朝10時から、いつものようにやおらジャッキアップしタイヤを外すわけである。
















...で、今回はドラッグリンク(米)というかセンターロッド(日)とタイロッド左右を交換である。タイロッドは下にもぐらなくても交換できるがセンターロッドにはステアリングダンパーが真中についているので完全に下に入らなければならない。嫌なことは先にやってしまおう!
さてステアリングダンパーは完全に外さないで宙ぶらりんの状態にしておく。そして一気にセンターロッドをプーラーで外して外すのだ。
このボールジョイントは全てテーパー状になっている。すなわち根元が太くてネジ先に近い方は細い。金属の柔らかさを利用してがっちり固定されているのである。
こいつはジョイントを引き抜くためにある専用の工具、ボールジョイントプーラーを利用して外す。簡単にいえば突き出しているネジの突端をてこの力で抜き落とすのだが「バキッ」という結構な破裂音を伴なって外れるものだから少々ビックリした。なれると簡単でバキバキ〜バキッ!タイロッドを合わせると3本のロッドの両端、都合6箇所のジョイントは簡単に外れたのである。
後は、センターロッドを付けて、ステダンを再度装着。そしてタイロッド左右の同長をとる。つまり長さが変化するとトーインが変わってしまうので真っ直ぐ走らないなどといった問題が生じるのである。つまり目検討でアライメントをとっているわけですね(^^;
外したタイロッドと同じ長さに調整し、組み込む。これも一本3分の仕事である。
両方のタイロッドの装着を終え、各ネジの締め忘れチェックが完了したらタイヤを付けて完成である。
作業を始めてからおおよそ・・・90分で全ての作業は終わった。慣れちゃえば60分だろうか?
アイドラブッシュのキットもあったので確認したが、アイドラブッシュは交換したばかりなので全く問題なかった。
さて、全ての交換を終え早速テストラン開始である。
「おお〜っ」
古いベンツは、部品を変えると新車になると言われていたが、毎回毎回全くその通りである。今回もボールジョイントが駄目になっていたとはいえ決定的な問題点を持っていないため、なんとなく置き去りにしてしまいがちだがこのステアリングフィールは明らかにしっとりした感触を取り戻し、交換前との差はかなりの素人でも感じる事が出来るだろう。ヤフオクでよくこの手の部品が出ているが、交換してみたくなっちゃったら是非、ジョイントプーラーの購入から始めてもらいたい。
確か・・・1500円程度のものである。
あー気持ちの良いフィーリングが戻ってきた。
何処へ行こうかなぁ〜