メルセデスのある生活 5


文:喜多川 グラマロ
Fig.1 クリックでリア
Fig.2
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Fig.3
「Mercedes Benz R107・・・これは究極の1/1モデルカーである・・・」こんな意味合いのことは、毎度毎度書いているのであるがまたまたその延長で大出費してしまった。もう自爆である。
前回の足回りエボリューションは見えないところにお金がかかっているという、とってもNiceな改良であった。そこで今回はジャジャ〜ンと足回りの「見えるようにヤっちゃおう!」ということでホイールとタイヤをカッチョヨクしたのである。

15インチから17インチへの変更なので見た目もかなり違う。しかし残念なことに乗り心地とトレードオフであるが・・・。
あとこれでマフラーの出口さえ見栄えがよくなれば立派な500SL改の完成!と叫びたいところである(爆)。
 早くウィンドストップを装着しフルオープンで走ってみたいものであるが、あいにく東京は梅雨状態。かなりストレスがたまるのである。トホホ

 ホイールを先に入手したボクはタイヤを探してあっちこっち・・・。さてボクがタイヤに求めるものは何でしょう?
答えは安さである。
何を隠そうライダーのボクはタイヤのグリップに少々ナーバスである。何故ならタイヤのギリギリ端まで使ってフルバンクする状況では数平方pに数百キロというとてつもない重量がかかる。つまり・・・バイクにおいて
「安いタイヤ」→「低いグリップ力」→「転倒」→「痛い」
となる。痛いことが大嫌いな僕はバイクのタイヤは少々高いくらいが安心だと思っている。
 しかし4輪は滑ってもあまり怖くない。逆にハイグリップタイヤがネをあげた時に暴れだす1.6トンの低剛性車体をボクはコントロールできないであろうから・・・ 「滑ってもいい」→「安い」→「ロングラン」→「更にお得」となる。
自動車においてコンマ1秒を争わないボクにハイグリップ高級タイヤは無用なのである。これはもしRX-7に乗っていても変わらない。少々テールハッピーなタイヤのほうが楽しいし、すぐに滑るということは低速で楽しめるということである。

そんなわけで・・・グッドイヤーイーグル 235/45-17(リア)というサイズを履く。20年前だったら「うっひょ〜」ってなサイズである。当時「鉄火面ターボ」が205/60-15で「国産車離れ」とCGに書いてあった事をふと思い出した。でもやっぱり車体はあの頃の車体である、車にとって太いタイヤはウッヒョ〜に違いない。そこで複雑な構造を持つ前輪には少々細い215をチョイスした。8Jホイールには、少々細すぎなのであるが見た目が耐えられる限界までサイズダウンしたわけである。本当は前後245/45-17でいきたかったのだが・・・まあ良いことはなかろう!
で、何が言いたいか!というと・・・横浜市、港北の平台交差点から三京方面に向かった所になるタイヤ専門店なのだが・・・

                         安い!

ハッキリいって安すぎである。では幾らだったのか?それは恥ずかしくて言えないくらい安い。作業は?設備は?これまた全く問題ない。タイヤはサイズ以外は選べない。つまりGYのイーグルしかないのである。でもそれを黙らせるほど安い。
215/50&245/45の17インチ4本でおおよそ市価の平均は8〜9万円程度であろうがここはインターネットの安売りタイヤの値段で着脱、バランス込みだと思っていただきたい。
・・・で幾らかって?それは言えないが「いくらなんでも半額まではいかないよ」といったところである。お兄さん達も、作業場も綺麗だったので完全に気に入ってしまった。ここお奨めである!

しかし、冷静に考えてみて・・・これだけベンツに手をかけてもZX-12Rハーレーに比べるとなんと割安感のあることか。この割安感は何処から来るのか考えてみた。答えは意外と簡単だった。
バイクのパーツが高額なのである。これは当たり前の事かもしれないがGPZだろうがZX12Rだろうが500SLだろうが偶然にもタイヤの価格は同等である。4本VS2本なのにである。偶然にも17〜18インチでサイズもほとんど同じだ。違うのは幅が車のほうが2倍程度ということくらいだろうか。つまりゴムの量は倍くらい違うのだが(^^;

バイクは高いだけか?いいや安い部分もある。まずは車体である。150万円で世界最速が手に入るのだ。しかも税金は4000円である。でもまてよ!250ccのコミューターが50万円以上もするのはおかしいじゃないか?そうつまりこうだ・・・

5000ccのアメ車→500万円 TAX 90000円
2500ccの国産 →250万円 TAX 45000円
1000ccのバイク→100万円 TAX  4000円
250ccのバイク→ 50万円  TAX  2000円?よくわからないが二輪車は全体のバランスから考えると少々アンバランスである。結局一番お得なのは・・・リッターバイクが贅沢品であるにもかかわらずお得な感じが漂うのは間違いない。排気量による自動車税ギャップももう少し是正してほしいものである。

自動車税・・・なんで1割り増し?

ご存知だとおもうが2002年より導入されている「13年以上たっちゃったら10%増額」制度のことである。「古い車を大切に乗り回す事で汚れる空気」と「古い車を解体し新しい車を作る時に汚れる空気」を比較した場合、どっちが地球に悪いのか?まったく何の根拠も無くそんな税金を導入する!おいらの会社だったらエビデンスを求められるので一発で却下である。つまり民間企業に比べて公的機関のレヴェルの低さには辟易なのである。・・・とかいうと公務員批判に聞こえるかもしれないが我が親族も公務員だらけなのでそうは言わない。物事の決定において判断が遅かったり、逆に根拠無く可決されたり・・・議員さんの頭の悪さには参った〜ということである。まあ組織がドデカイだけに仕方がないかもしれないが。
88000円の一割り増し・・・キ・ツ・イ!

ステアリング!
イギリス語ではハンドル。アメリカ語ではステアリングホイール。さて、このたび純正の革巻きのモノに変更した。ヤフーオークションでわずか数千円で落札させていただいたモノだ。出品者には感謝してるのである。
さて、この革巻きステアリングであるがなんちゅーかトヨタのものとは全く違うのである。ナルディーのそれとも違う。新型BMWや国産で感動した唯一の「握り」初代GT-R(R32)のそれとよく似ている。「トヨタの革巻き」すなわち国産全般を指すがそれらにはダブつき感と雑な縫い目(野球のボール様)が感じられる。ナルディーは長年愛用していたがタイトな革がカチッとしていてウッドハンドルの延長にあるレザーである。いっぽうベンツ、BMWあるいはGT-Rのそれはしっとりと手に馴染み無駄な縫い目を感じないのである。なんだかこう気持ち良い手触りである。
これだけで運転するのが楽しくなっちゃうのである〜。
外径42cmが40cmになり少々メーターの視認性が犠牲(といってもよく見えるが・・・)になっている感もあるが見た目が地味な割りになかなかの高機能ぶりである。サスガである。