16:00

北部方面隊の面々はとても親切だった。特に・・・ス・スコット?スティーブ?どちらでもいいのだがご本人からクレームが付いていないので今回はマシューさんということで。彼はW123でささっと駐車場を出て左ハンドルには厳しい北部の公共施設にて活躍いただいたのだ。要は車降りず精算が出来ちゃうのである。機転の早さに感動!
さて、Mr.オランゲの不吉な一言を笑い飛ばしながら、南下組みはICから車飛ばして15分、先頭のノースが突然の減速。グラマロは直線下りに最高速チャレンジをと躊躇無く進んだ。てっきりノースは戦線を離脱しただけだと思った。グラマロは直線の後半で法定速度への急激な半減速を強いられた!

白と黒の『国家権力』である

ノースの鼻は恐ろしい。彼は「やな予感」を感じ取った。この6センスは尋常ではない。

16:50
SAでの休憩後は、堅実な走りEzzy号の後塵を拝するにもまだ距離のある殿(シンガリ)グラマロ。先頭をはしるノースそして陰ながらカナリレーサーチックなKKdogが二番手を走行していた・・・どのくらい走っただろうか、先頭の2台と後方の2台は随分と間隔をあけて走っていたのだが、そこへ・・・
BaHyuuuuuuuuuuuuuuuu
4台の『爆走20000ccカルテット』に爆走軍団が絡んできたか?と思うとグラマロの背後に2台の・・・M3らしき赤い車とコルベットらしき黒い車がベタ付けしてきた!
最後方のグラマロは一気にアドレナリンを放出し、もの過ぎ勢いで車線を譲った。
しかしEzzyGOからは戦闘オーラが放たれ、矢のように追随モードに入った!しかも右ウィンカーを上げっぱなしでベタリと背後に付く。後ろから見ると

「どきやがれ〜!」

という意思表示に思えたが本人は「消し忘れウィンカー」と頑なに言い張っている。真実は闇の中だ。

まるでピットスタートから10位まであっという間に順位を上げていく
砂糖田熊のようだ!
そうとなったら107・・・舐められてたまるかとグラマロもあわてて追随。
激戦区の様相を呈するM3・コーベット・560SL・500SL。一塊で弾丸のように突き進んでいった!
髄分と開きのあった先頭を走る2台のSL、Mr.ノース、Mr.KKdogに追いつくや、その二台も参戦!6台の壮絶なバトルだ〜なんて思っていると・・・
BaHyuuuuuuuuuuuuuuuu

撮影班もこのあたりが限界であるが・・・ポルポルポルGTR・・・。
何の燃料だか判らないが吐き気のする匂いを残し我々の横をすり抜けていく。
我々SL軍団はもう220を超えると空気の壁との戦いが始まる。

しかし最新鋭のドイツ高速艦隊は我々からジワジワ離れていくのだ。
痛恨の後塵を拝しながらもアクセルを緩めない4台。ノース・KKdog・Ezzy・Granmarronは弾丸のように追撃モードである。

『あーっと!BAR砂糖田熊。。。痛恨の。。。』

17:20
F1では良くある光景だが高速で見ると迫力がある。車は煙を吐く・・・!
モワッ!

突然、グラマロのウィンドに雨が降り出した・・・
「?」
雨といってもOILの雨である。前方を走るEZZY−GOがまるでリタイヤするF1のように白煙を上げた。

グラマロは思った・・・
「EzzyGOは多分自走できないだろうから、ボクの車で家までおくってあげよ〜っと」。
見た感じは完全なるエンジンブローである。

サスガに撮影班もビビッたのでこの部分に付いては映像は無い。
まさに「砂糖田熊のBARホンダ」がエンジンから凄いOILを吐き出す様と同様、猛烈な煙幕をあげた。

結果的に原因は、膨張したATFがエキパイの上に数百cc零れ落ちただけなのである。
しかしこの原因がハッキリするまでのEzzyは資金繰りに飛び回る倒産寸前の会社経営者に右往左往していたのであった。
気が付くとノースとの「さよならポイント」は当に過ぎてしまっている。
少々の不安を残しながらも・・・関東方面隊の3台はゆっくりと首都東京に向かう事になる。

23:00 (作者:あとがき)
東京の渋滞とネオンが見えてきた。そろそろ旅も終わりだ。俺達流のたびは、起点も無く、終点も無い。何処からとも無く集まって・・・どこかへ散らばっていく。

R107という極めて実用性の無い自動車を所持するもの同士のルールの無い絆。

それに乗る事が目的であり、それ自体を愛している・・・
全く普通の神経じゃない。

オープンカーだからだ? 全長が短いからだ? 2人しか乗らないからだ?
「不便」に理屈は無い。
嫌ならおとなしく『サイノスノカブリオレ』、『新型フェアレディーZオープン』でも買えば良い。

どうしてだろう・・・いまだ、時間があれば、R107に向かってシャッターを切っている。

もう107の写真ならいらないくらいありそうではあるが、そのアングルは無数にある。
世間では、無駄・不経済といわれるタブーなところに、潔く切り込んでいく男の性的な「性」を一番感じる部分だ。

賭け事には、一切手を出しません。妻以外の女には見向きもしません。毎日18:00にはお家に帰っています。タバコは吸いません。マージャンできません。お酒嫌いです。

こんなR107のオーナーは存在しない。
そんな人はゴルフかオペルに乗っているから・・・



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今回の一枚は・・・

↓コチラです!

今日の一枚!
Mr.ノース:年齢不詳だが20代ではないだろう。
この車は出所がかなり由緒正しい、とっても珍しい車両である。 450SLC5.0

詳しく知りたい方は、BBSで直接ご本人に呼びかけてください。


ちなみにこの爆走中も、部品を一個ぶっ飛ばしている。しかも排気系だったのでご近所迷惑甚だしい(爆)

開いていた穴はコチラ・・・
ご自身の超高級な溶接チックな加工で現在、穴ふさぎ済み。

もしも「綺麗にふさぎたい」「どうせなら貴金属で埋めたい」等ございましたら、これまたBBSでご本人にどうぞ!


私の名はバック・ジャウアー・・・ん〜と、ん〜と・・・
全国で7箇所ものグリコのネオンが消灯された
「CO2削減・百万人の環。デンキを消して静かな夜を。キャンペーン」
(く・くるし〜)の前日、私にとって人生でもっとも長い一日が始まる…  

16h 第二弾 『16h reloaded』


第三章 
「BARホンダ、嗚呼 ファイナルラップの砂糖田熊のように!」

前回までのあらすじは ・・・っつーか読んでください→16h再発「第一章」 

第一弾の16hはコチラ→
「16hGO」