第一章『トラウマチックな2人』
とうとうリベンジの時がやってきた。あまりに情けない結果となった前回の牛タンツアー(目的が更に情けない)、しかも今回はR107の番犬と称されるmr.kkdogも参戦し心強い味方となった。彼の本心は滅多にありえない
「R107同時多発テロ」を肉眼で見てやろうという魂胆である。
(断っておきますがフィクションです!フ・イ・ク・ショ・ン!)
トラウマをかかえたEzzy、グラマロの両名は前回の襲撃ポイントを気持ちよく通過する事に主眼を置いていた。

6:50・・・
トゥルルルルルル・・・
グラマロは助手席に無造作においてある携帯電話をあわてて拾い上げた。
「もしもしグラちゃん?オイラ!」
Ezzyの声は朝から警戒・・・間違った、軽快である。お互いの位置がそれほど離れていない事を確認すると再び首都高を離脱し東北道へコマを進めていた。

同時に北上する一台があった。その男はKKdog。7:30蓮田到着に向け二人よりも2km先行していた。ウィンドストップで整流された室内にはフルオープンといえども巻き込む風は少ない。ミラーからはインディアンにもらった羽が下がっており、緩やかに風に舞っている。

7:40・・・
蓮田に三台の107が揃った。いよいよ今回のツアーが本格的にスタートした!早くもSAではジロジロとオッサン方に注目の的である。
9:10
まもなくナス高原のICである。ナス高原はその十数キロ先だ。前回Ezzyを襲ったバックジャウアーのポルシェは姿を見せず・・・そろそろバトルポイントである。
「やっぱでるわけ無いか」
グラマロが呟いた。
「ここかい?噂のバトルポイントは?」
KKdogが呟いた。

気がつくと亡霊のようにグリーンの996カレラがEzzyの背後にベタ付けしているではないか!
「き・来たな・・・(ゴクッ)」Ezzyは引き離そうとあわててアクセルを・・・
周りを見ると観光バスで渋滞に近いノロノロ運転である。

あらら?といううちにナス高原へ到着した。ここまでは何のエピソードもなさそうだ。
前回、非常に遠く感じたナス高原もノントラブルでアクセスしてみると以外にも距離を感じない。まあ、遠いには遠いが・・・
今回の目的のひとつには前回のトラブルを精神的に克服しようという意味合いも持つ。したがって前回同様ナス高原での駐車も観光バスポイントへ何の躊躇も無く滑り込んだ。にわか外車ショーの始まりである。
さらに、グラマロが2hもの時間を費やしたGSポイントへ。
こともあろうに因縁の場所で記念撮影となった。
これはもうヤケクソ以外の何者でもない。GSの方にはしっかりとリベンジである旨を伝えると快く駐車スペースを貸してくれた。重ね重ねお世話になった次第である。休憩もそこそこに次なるポイントへコマを進めることにした。これは前回未経験のMr.ノースとの接触ポイントである。ここからが本当の始まりなのだ!ここは前回の敗者グラマロが先陣を切ってSAを飛び出した。ここでアクセルがズルッと抜けるはずであるが見事に脱出、憧れの本線合流を果たした。
グラマロは・・・泣いた。
勢い良く飛び出すグラマロ、そしてそれを見守るEzzyの姿を見てKKdogが呟いた。
「ここまで来ると馬鹿馬鹿しさも、まあ1つの感動だな・・・」
KKdogはいつもクールだ。

まもなくノースとの合流ポイント、吾妻SAへさしかかる。三台の107はまさに三つの流れ星のように北上していくのだった・・・

 
第一章 「トラウマチックな2人」 完

 
『次回予告』 第二章 「悪魔の爆走!20000ccカルテット」 お楽しみに・・・



この物語はノンフィクションを題材にしたフィクションであり、登場する人物は実在・・・あれ?実在するか!

                                                                        文章:喜多川グラマロ

一枚の写真

お世話になったGSにて・・・   TOPへ        第二章へ GO!

私の名はバック・ジャウアー・・・ん〜と、ん〜と・・・
全国で7箇所ものグリコのネオンが消灯された
「CO2削減・百万人の環。デンキを消して静かな夜を。キャンペーン」
(く・くるし〜)の前日、私にとって人生でもっとも長い一日が始まる…  

16h 第二弾 『16h reloaded』



前回までのあらすじ
 ・・・っつーか読んでください→
「16hGO」

明らかなる敗北だった。わずか。わずか400kmの行程を移動するだけという現代の自動車にとってはあまりに容易な目的を達成できなかった前回のミッション。

はっきりいって・・・
              なかばヤケクソである!