最近、老眼の方が増えたのだろうか?「文字をもう少し大きくしてくれ〜」というリクエストにお答えして、小学校の教科書に使われる目に優しいポイントでお送りしたい!グラマロHP誕生1年と3ヶ月目にして
20000件以上のアクセス(カウンターは一度リセットしている)と4代目にあたるNEWマシンを記念して行われた(ホントかよっ!)
「梅雨明け富士山ツーリング produced by Rigs」

With タカベー、ヨコチン、TARK、グラマロ。
本ツーリング最大の誤算は・・・ そう、梅雨は明けていなかった・・・
突然の入電だった。現在、800泊801日という長いスケジュールで札幌に旅行に行っている謎のスパイRigs氏からだ。
「オラ、東京さいくだ!旭ヶ丘のマックで珈琲飲んでまっててネ!ばいちゃ」
『バイチャ』が似合う年齢かどうかはともかく、ワタクシの管理するサイト「グラマロBBS」への入電である。仕事をサボっていそいそと出かけたわけである。R1方面からはRigs氏とヨコチン氏。鮟鱇ツアーなどでなじみの仲間だ。
グラマロ的には初のBMWツーリング。BMWで多大なる影響を受けた関係者の中でもとりわけエボリューションに関しては大師匠のTARK氏にもご参加いただきたく、はれて秘書の方から許可をいただいた上での合流となった。

グラマロ的には、旭ヶ丘で余裕の朝マックをコイテいると、仲間が次々に集まるだろうイメージで、少しだけ早くカタパルトから発進した。・・・ら、朝から東名が大渋滞だった(号泣)!
猛暑の中、すり抜けすり抜け〜をしていると昨夜の3時間睡眠が効いてきた・・・。
御殿場で降りるやそのまま山中湖へ。このどう考えてもバイク乗りらしからぬシンプルなルートが体力的に精一杯だったので、そのままマックでI Loving it !をキメこもうと旭ヶ丘の交差点に向かった!

旭ヶ丘のマックは・・・閉鎖されていた。

約束の時間に40分も早く到着したはイイが、コンビにも見当たらない。缶ジュースでシバシまったりとしていた。
女性ライダーがやってきた。おっとここで糠喜びはいけない。「どうせ、野郎との待ち合わせだろう。」
彼女はしばし一人でいたので、ここはひとつ軟派でも・・・とか思っているうちにどこかへ行ってしまった。ブ〜ッ。

時計は約束の時間の1分前になっていた。ボクはいつも遅刻しているので、たまにはゆっくり待つとしよう。
ボクのルミノックスが15秒前をさした時、ボボボボボボ・・・聞きなれたサウンド!TARK氏のR100だ。
いつものように左手をサラリと上げた。本当にアメリカンなおじさんである!(失礼、兄貴の間違い)
すると、さっきの女性がまた一人でやってきた。トトトトトトト・・・と軽快なシングルサウンドはカワサキのエストレーヤ。
『フフフッ。やっぱり一人ツーリングは心細いのかい?お嬢さん』力いっぱい渋い声で、今度こそ話しかけようとするや、その子がこっちへ来るではないか。身構えたボクに・・・
『グラマロさんってあなたの事?・・・あっ、私、タカベーです。てへっ』
さすがに「テヘッ」は嘘だが、突然のハッピーアクシデントである。と、おもったらヨコチン氏・Rigs氏のお誘いで単独でここまで来たとのこと。ボクもWeb上では知っていた為、「あらら!ドモドモ〜!」と三人で盛り上がるや否やヨコチン氏・Rigs氏の到着である。
猛暑の中ウキウキ気分で山中湖を出発した一行に突然の雨雲。途中、ガスを補給しながら「まだまだ大丈夫でしょう」という事で全会一致。富士山一周ツアーはいよいよ本格的に山道へ突入した。
ポッ。ポッ。パラパラ、ザ〜ッ。
最初のポツポツ状態から本降りになるまで1分もかからなかったと記憶している。たまらず緊急避難的に珈琲Timeとなった。
流石はRigs氏。女性のいるツーリングでは「無理せず」、「決断は早く」という鉄則にのっとり喫茶店で雨宿りとなった。結局は雨がやむ気配もないまま一時間後、土砂降りの中を再出発。しかし夏の雨。猛暑からの回避という意味では気持ちのいいものである。30度以上あった気温も標高1500mに近づくと20度程度。気温20度の雨は半袖には少々肌寒いが数時間前の拷問のような猛暑を思うとコチラの方が幾分楽である。
降ったりやんだりを繰り返しながら丁度富士山を一周した格好となった。

いいタイミングでカッパに着替えた一行とは裏腹にあくまで半袖を貫いたボクとTARK氏。
ミュージシャン、車、バイク・・・など元来共通点も多いのだが「傘嫌い」も同じだった。同時に『靴下からパンツまでベチャベチャ』という共通点も今回見出したりした。カウルにかまけていてはあの集中豪雨からは、体を守りきれない。
用意周到なRigs氏と好対照な我々であったが、こんなメンバーがサラリと集まってサラリと解散する・・・こんなナイスガイ(女性もいるけど)が集まるなんて、本当に我がHPは恵まれている。みな、心がリッチである証拠だ。

富士山を一周し246まで出た我々を迎えたのは、晴天の空だった!
「やっほ〜」と叫びながら最後の目的地、ちょっと遅めのランチ、珈琲&バイク話のステージ、「リストランテ ディニ〜ズ」に到着。

・・・するや否や、来た。どしゃぶりである。どうやら梅雨は明けていないようだ。
ひとしきり盛りあがったあとは東名高速にのり海老名SAで肉声のサヨナラをしたのが17:00。
メンバーはそれぞれ関東平野の各地へバラバラに散っていった。

今は、心地よい疲労感だけ。帰宅直後にとどいたのはアマゾンで注文した「夏に恋する女達」とEPOの「ハイタッチハイテック」というCD。
1週間前の暑い夜に急に聞きたくなった。
80年代半ば、女性シンガー達の勢いはとどまるところを知らないかのように流行した。この二作品も代表的なアルバムだが、この頃のバラードは特に心に刺さる。きっと大学生の始めての夏なんかに聞いていたからだろう。

ふと、心がそんな風になった夜である。


戻る

文章:喜多川 グラマロ