スラップマシ〜ン!
マイナーチェンジだ、マイギア。
年末から外装がかなり傷んでいたJB-Moon。
ここらでリフィニッシュしてもいいがあまり綺麗になっても・・・
あっ!(驚)マジでビックリ!よく考えたらこいつも1985年製である。やっぱり手元に残るのはバブル直前の高品質モノなのか?それともボクが80年代に惹かれる何かがあるのかもしれない。さて、そうそうピカピカに成り過ぎても無味乾燥としてあまり歴史が感じられなくなるなぁ・・・
そうだ、やっぱり自分でやろう。
・・・ということで(左)ワインレッド⇒(右)オイルフィニッシュ風シースルーオリーブカラーとなったわけである。
綺麗に仕上げたが、古さを醸し出す演出はしっかりと行った。しっかりと古さを演出したのでかなり古臭い。演出といっても下地塗装を雑に残してみただけ、なのだが明らかに残しすぎである。ん〜汚い!しかしある意味これはこれで成功か?
←加工前 加工後→
苦労しながらの、バラシと組み立ては年末の作業にもってこいであった。乾燥しているこの時期に一気にやってみたくなってしまったのだ。まず、中途半端な古い塗装を剥がす作業からスタート。
手作業は御免なのでギンギンに優秀な「サンダー」を使って容赦なく塗装を剥がしていく。あまりに強すぎてうっかりボディー形状も変化してしまった程だ。塗装を剥がすというよりはボディー表面を削り取っているというほうが正しい。
したがって作業は非常に簡単で短時間である。1hもしないうちにすっかり丸裸になった。
さて、どんな色にするかかなり迷ったのだが最終的にはPOPな色は真新しいか汚くなるので避けることとなった。メタリックは質感とバランスがいいのだが・・・黒メタはオリジナルの時にずいぶん味わったし・・・と考えた挙句、アッシュの柾目が綺麗なボディーなので生かしたくなった。
カッチョイイ〜!しかし・・・素人にそんな芸当が出来るのだろうか?そこでシースルーは無理と思いオイルフィニッシュをして最後にクリアを吹くことに。
・・・で、驚いたのはサウンドである。
搭載してあるプリアンプ「XTCT」は、もともとNY仕込のドンシャリサウンドだが、仕上がって弦高を調整してオクターブをとっているうちになんだかずいぶんキンキンな音だと気がついた。
結果は・・・キンキンである。まったくのスラップ専用マシンに仕上がったわけである。何故だ?一番最初のウレタン塗装、メタリックカラーラッカー、オイルフィニッシュ+ラッカー、と徐々に皮膜が薄くなっているのは確か。音も徐々にクリアになっていくのだった。
最近はファットな音にも興味あるお年頃のボクチャンであるからこいつは少々刺激的過ぎる。しかし、どうせだからマーカス一直線の路線に走ってみようとも思う。
用途は限られるが、「まっいいか」なのである。