本当はこいつに一番こだわっていたんだ・・・
昔は随分アルバイトもした。つまり金を稼ぐ道具でもあったわけで、こだわらないわけが無いのが楽器である。しかもボクの得意技はスラップ。昔はチョッパーと呼ばれていた派手なベースプレーである(派手好きは変わらない)。棹モノ(さおもの)といってギターやベースギターのように弦を張った楽器が好きで今までの所有した事のある楽器は凄いかもしれない。ざっとあげてみよう!
@Moonジャズベース 1986年
AFactorベース 1987年
BTune WBX?5弦 1991年
CFenderジャズベース 1991年
DZON ベース 1993年
Eマーチン D-28 AJ 1995年
Fスーパーアダマス 1996年
・・・凄い楽器ばかりである(^^; さて、他に何かあったかもしれないが、所有期間が短いアコースティックが後何台かあった程度である。で、今はこれ一本といっていい。厳密に言えば遊び道具はあるが気合の入った楽器はこれ一本である。しかもこれ一番最初に買ったMoonである。かなり気合が入っているのだ。どのくらい気合が入っているかご紹介しよう。
これ実はものすごく加工されていて原型をとどめていないのである。
ヘッドの「MOON」という文字を見るとMOONコーポレーションと判るがムーンのベースはピックアップ(黒いマイク部分)が斜めになっているのが特徴である。これはわざわざボディーを削ってパラレルマウントしてある。
ピックアップもムーンのものではなく「フェンダーUSA手巻き」である。なんだか判り難いと思うが「手巻き」ってのがヨサゲでしょ?
とどめにムーンのベースには通常ピックガード(白い板)は付いていない。
くるくる回すボタンのようなスイッチは4つあるのだがこれは3つにしてある。
本来、ボディー下に差し込むプラグを嫌い正面に設置したためである。
本来の穴は写真→のようにネジで蓋をした。ついでにウレタン塗装も剥がしてラッカー塗装にしてある。ヘッドにはジャズベには無いテンションバーさらにヒップショットまで付いている。ボディーの3つのスイッチは特別に内蔵されているバルトリーニXTCTというプリアンプの高音・中音・低音をコントロールし中音可変域調整はボディー裏に内臓されている。さて・・・楽器に詳しい人はお気付きか?これ実はボリュームが無いのである。常時フルテン仕様なのだ。もう興味が無い人には訳がわからない状態であろう。
これらの作業は、何度もプロショップで点検は受けているもののほとんど自分で行ったためにほとんどの出費はパーツ代金のみである。ショップに頼んだら、もう一本買えるくらい請求が来るだろう。しかし・・・というかだから見た目は汚いしあちこち素人っぽいところがあってこれがまたイイ!実際20年近く前の楽器であるが100年くらい経過していそうなほど疲れた具合が出ている。ちなみに色は昭和の頃に存在したレジェンドクーペβのワインレッド色を採用している。しかし面白いのは音である。
ボクがチラッと弾くと皆一様に「・・・(*。*;」という反応。
こいつが楽しいのである。外観から想像するには程遠いドンシャリ&サスティーンのまさにニューヨーク系のバリバリサウンドである。ムフフな一台、これからも長いお付き合いを・・・