全国には我々の想像を絶する施設というものが多々存在する。今回ボクが注目したのは香川県にあるこの施設、某動物園である。県民に愛されるなんともスンバらしい動物園が四国に存在する事をご存知か?この右の写真マゴウ事なきれっきとしたドーブツエンなのである。入り口を入る・・・もうこの時点で全国的に有名な「The栗林公園動物園」(2002閉園)に匹敵するムードを醸しだしている。ということはつまり・・・全国にも数少ない気合の入った「腰砕けドーブツエン」が、ここ香川県には2箇所も誘致されているということになるのである。これはたとえるなら一つの県に競輪場と競馬場と競艇場、ついでに刑務所と原子力発電所が一緒に混在しているようなもの・・・なんとも恐ろしいところである。(もしそんな所があったら市民・地方税はもちろんただであろうが)
しかし素人目にも明らかなのはこの施設はとても尋常な行楽施設ではない。ほとんどお化け屋敷の様相をしたれっきとした動物園。くどいようだが栗林公園動物園も骨折度120%で入り口を入るや即倒すること請け合いである。
しかしこんな動物園だから犬やウサギしかいないと思いきやである。

左の写真・・・これカピバラ!という。

ププププ・・・私、これ大好きなのである。理由は簡単、名前がマヌケだから。
しかも世界最大級のげっ歯類(ゲッパ類ではない)である。げっ歯類が世界最大で、で?なんなの?といったこの意味不明な成り立ちが素敵である。
また、鼠のくせに動きが遅く、更にこのイデタチ。真のお笑いである。
東京庭付き一戸建てがGETできたら是非飼ってみたいものである。

いつもこんな空想をしてしまう。
ここは高層ビルのバー。黒い大理石でできたカウンターでボクがバーボンを飲んでいると、突然バーテンが僕に聞く。
「趣味はなんですか?」と。
ボクは煙をフーっと長く吐き出し、ややあってからしたり顔でこう答える
「ん・・・カピバラを少々・・・」
これぞ男のロマンなのだ!

下にある掲示板には「当園ではドーブツとのふれあいを第一にしているので子供がイノシシに体当たりされても知りませんよ〜」的な事が書かれている。なんともワイルドである。「事故」管理責任を「自己」管理責任にすりかえるなんざアメリカかぶれの僕向きな施設である。日本では大変めずらしい。大体、日本では「責任は誰が取るんだ?」といったセリフが横行するが、責任とっている奴なんか見たこと無い。日本では「やめる事」=「責任を取ること」となっている文化レヴェルの低い国。どうせ誰も責任なんてとらないんだからどうでもいいじゃん

腰砕け!動物園の巻

                                             文 喜多川 グラマロ