ここに至った経緯
10月10日、彼はやって来た。ZX12Rでリッターオーバーの激しくも使い切れないパワーをひとしきり堪能した後、急にバイクらしいバイクに乗りたくなった。12Rはあまりに現実感のない乗り物であったためにそのパフォーナンスが発揮されるのは、ターンパイクと東名、関越、名神の各高速道路であった。都内ではヒネルことの出来ないアクセルになんとなく疑問を感じてきた頃、偶然にもハーレーの883に出会う。痛快な街乗り大排気量コミューターといったそのたたずまいにすっかりやられてしまった。トラクターのようなその乗り味に最初は違和感があったが機会があってX-4(ホンダ)に乗ったときにあまりのスムーズさに逆に違和感を覚えたほどである。ハーレーの唯一の弱点は高速移動である。カウルのない非力な883は、もともと高速道路をとばすハイパワーバイクに魅せられていたボクには少々我慢を強要する。購入直後からスポーツスターが流行ったらすぐに降りるんだとNet仲間には漏らしていたので、急な話でもなんでもない至極自然な経過でボクは半年で5000kmを走って883を降りた。
次の候補
手放す事は決まったが次のバイクが決まっていない。BMWかそれともトライアンフか?悩んだが経済的理由から外国車は次回にすることにした。ハーレーを売った軍資金で十分にまかなえる範囲にとどめを刺すこととする。逆車はありだが基本は国産でいこうとなった。
@CB1300 仲間に豪快なcb1300乗りがいる。彼とツインで走ったら怖いものなし!想像するだけでホクソエム。程度のいいものが低価格で入手できることも魅力である。しかし・・・ネイキッドは高速がつらいかな?
AGPZ900R やはり昔からの憧れ。乗り味は知らないが・・・今年が最終ロットと知り食し動く。
Bハヤブサ 文句は無いが・・・12R→883→ハヤブサ。この流れは頭悪すぎであろう。
CZX12R 当然文句無いが・・・上記と同じ理由に更に輪をかけた馬鹿さ加減が。さすがに我家の細君もあきれるであろう。
DZRX1200S カウルつきのマルチ。成り立ちは最高!玉数少なく新車ということになる。しかしマフラー、ステアリング・・・ノーマルを眺めているとこのままで乗車することは不可能に近い。またまたNAPSで週末の時間とお金を浪費する日々になること間違いなし!
自宅近くの巨大バイク店へ・・・
程度が極上の中古車だけを集めたこの店舗では、走行距離が長かったり外観が汚いものは専門の店舗へ搬送するそうで、ここは程度の心配が要らないバイク店である。良いこと尽くめとも言い切れないが、少なくとも中古車を購入するなら県下でTOPクラスだとボクは思う。思えば慣らしの終わっていないピカピカの12Rを購入したのもこのお店である。
・・・とにもかくにも若かりし日の夢を一つ、かなえたわけである。