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突然の出会い・・・ K100-RS
第一章 全くの突然の出遭いを大切にしよう。


縁は異なもの味なものというが、こんなに熟考せずにバイクを選んだのも初めてだ。
まあ、これらは無機質なものであるからこんな選択も許されるだろう。

このBMW製のバイクに決めるまで要した時間・・・たったの3分。

次期愛車になる予定だった6気筒君(ZN1300ボイジャー)は初期のロットであり、悪名高きDFIというインジェクション仕様だった。
バイクを受け取り、走り出してわずか2時間後・・・やめてしまった。
たったの2時間であるからほとんど「キャンセル」といった方が正しいかも知れないが。

でも、せっかく来た関西のバイク店、このままヘルメットを持って新幹線で帰宅するのもバカらしい。
見渡すと・・・目の前にあるのは倉庫狭しと並んだ無数のバイク達。
『で・・・どれにしようかなぁ・・・』と両手を後ろに組んで歩く事3分。

「あそこの黒い奴クダサイ」

バンソンがマッチするだろうか?バンクセンサーつきの革パンは無駄にならないか?ヘルメットの色とあっているか?
それら全てが満足いくものなど無いに決まっている。後から考えればいいのだ。

質実剛健のドイツが作ったクオリティーだ。これは車にもいえる「よく考えられてはいるが、なんとも武骨で洗練されていない」というやつだと思う。おおよそスムーズだとか微妙なタッチ・・・といったものとは無縁である。
押せば入るし、引けば出てくる。ただそれだけである。


ファーストインプレッション 『500kmを走行して』
①第一印象は、いつも乗りにくい。慣れるまで乗りにくい。しかしこいつはすんなり許容範囲に入っている。凄い!・・・しかし、500kmを走り終えてもそれ以上は馴染んでこない。未だ乗りにくいバイクだ。狭いハンドルと18インチの前輪が醸し出す重~い感じは、低速でフラフラさせられる。
「立ち」が強いくせに直進安定性が比類ない程ずば抜けている・・・ともいえない。当然、上手く曲がらない。ハッキリ言って昔のバイク。
②燃費が良い。1Lあたり20kmは走る。市街地でも15kmはかたいであろう。インジェクションだからか乗り方にあまり依存しない。
③使い勝手は抜群に良い。パニアは使いやすい。メータは見やすい。ウィンカーを除く全ての操作系はすばらしく良い!センタースタンド用のグリップ、節度あるスイッチ類、キーのグリップひとつとっても邪魔にならないように、たたむ事が出来る。
④足つきが悪い。81cmのシート高でありながら幅広で角が立っている。身長175cm以上限定!という作り。ついでにハンドルも遠い。
⑤ウィンドプロテクションはスンバラシイ!結構しっかり雨に降られたが高速道路を走る分にはカッパは不要!とまでは言わないが無くても平気だ。実際、濡れなかった。手も顔も足も・・・非常によく考えられた形状のカウルだ。
⑥ア・ツ・イ!12Rを思い出した程だ。しかも左足だけだ。ヘッドが左側、パンが右側だから、その温度差は強烈なのである。
⑦ブレーキが利かない。個体差かと思ったが、K100RSはこんなものなのだそうだ。リアもしっかり踏まないとハッキリ言ってビビル。
ニンジャと比較した場合・・・ウィンドプロテクション以外のほとんどの項目で負け(^^; これがボクの第一印象である。

写真にあるように古いバイクにもかかわらずエキパイが質の良いステンレスだったりする。モノとしての品質は国産の比ではない。
しっかし、それにしてもディーラーの工賃・・・高すぎです~!

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続編 第二章 やっぱりドイツ車・・・こいつもか! 

K100のサイトをあさっていた時に目に付いたのがこんな文字・・・
『タイヤだけでその印象はがらりと変わる・・・』
もちろん、たったの二輪で動く乗り物。タイヤの状況にその乗り心地は依存するのは想像に難くない。しかし抜本的に曲がりにくいフレーム特性や剛性感まではタイヤに依存しないだろうというのが僕の見解。そう!なぜなら今までのバイクがそうだったから。GPZ900Rで少々そんな事もあるのだなぁ・・・程度の経験をしたが大事ではない。ZX12Rに至っては乗り味は全く影響されない・・・まてよ?
新しいバイクはフレーム剛性が強固だからタイヤに依存しにくい。逆に古いバイクは・・・
しっかりタイヤを確認してみたら、確かに段べりも激しい・・・ひょっとすると・・・
待ちきれずに注文したのはサイズの関係から「45V」これくらいしかない。タイヤが来るとすぐさま交換に行きたいのだがBMWは片持ちのリアサス。ホイール・ハブの形状が特殊なので通常のショップではWheelバランスが取れないのである。やむを得ずディーラーへ出向いた。案の定、ひっくり返るような工賃を支払い2hで完成である。(ちなみに一本2000円でやってくれるショップがいっぱいある事を後で聞いた・・・ショック)
で・・・「そうなったか!そうきたかい!」
というのが10m走り出した印象である。
つまり第一章のインプレッションは大きく変更をしなければならない。重い前輪も縦溝でふらつくフレームも全ての不安材料は無くなった。
乗りやすいのである。こんなに印象が変わるなんて・・・ひょっとしたら見た目以上にタイヤの劣化が激しかったのかもしれない。
しかし、たったの数千円で乗り味ががらりと変わることはBMW525、500SLというドイツ車で十分に経験済み。
こいつもだった。やはりドイツ車は細やかなメンテナンスで新車のような乗り味に変化するのは二輪も四輪もいっしょのようである。
グリスアップや清掃、OIL交換・・・と手を加えると加えただけドンドン変化する。わずか2週間目だがいまやすっかりお気に入りである。

BMWのVIN(車体判別番号)を調べようとしたらなんと海外に入力するだけで製造年月をはじき出してくれるサイトがあるのを発見。BMWオーナーはお試しを(コチラ)・・・。
で、ボクのバイクは88年の3月生まれという事が判明した。この月内のシリアルから判断すると3月の下旬である。思い出すと・・・ボクは留年が決定し5年目の大学生活突入を前に音楽に打ち込んでいた絶好調の頃である。そう思うと感慨深いものがある(何でやネン!)
誕生月もボクと同じだし、まあいいか!となにやら愛着が湧くから不思議である。

しかし、問題はひとつ。
問題にはならないが、なにせマッドマックス大好き『ぶっ飛ばし系』を突き進んできたボクはここへ来てそろそろ方針変更を余儀なくされる。昨年も同じ思いによりハーレーに浮気したが、たったの6ヶ月で手放した。遅すぎ・・・である。
今度は遅くないが、高速コーナーには弱い印象がある。サスペンションのダンピングがやや不足しており100km/h以上でバンクするとワナワナと揺すられる。これはZX12R、GPZなら其々260km/h、220km/hで無ければ起らないものである(あくまで空想の話です。ボクは嘘つき空想少年)。
ニーグリップをしっかりかけて、ハンドルから荷重を抜いてもいっこうに収まらずこのままコケルかと思った。ダンパーの交換で随分変わるだろうが・・・
お金が無いからしばらくはこのままで行こう!まあいいか!



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