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883R  

「世界最速」とは、まったく縁の無いモノ。つまり車でいうところのファイアーバード・トランザムか?2003の春いつものように12Rでぶっ飛ばしていると、振込みの事を思い出した。普段から走り回る所ではないので銀行を探しながら走っていてようやく見つけたのは信用金庫だった。信用金庫で用を済ませると隣にあるバイク屋の前にオレンジ色に輝く妙にスポーティーなハーレーが鎮座しているでは無いか!10代目の愛車で12Rに至り、スピードは充分に味わった後である。そろそろ別の世界へ突入するつもりでいたためちょっと跨いだ。フレームから想像するに速そうで速くないアメリカンデザインの典型のようなバイク。小さい車体に妙にデカイエンジン。ほっそ~い前後の足。どう考えてもカッコイイが速くなさそうである。というか速く走らせるためには、相当なテクニックが必要だろうことは想像に難くない。サイズもチカラも「丁度ヨサゲ」ではないか。日記にも書いたが跨いで、ハンドル握って左右に揺すって「すいません~これください」である。12Rのスペックから考えると「犬好きが、ついには狼の飼育に手をつけ、そして最終的にパピヨンに至った。」そんな感じである。ハーレーオーナーにパピヨンなんて言ったら叱られるかもしれないが、最初に走り出した883の印象は、本当にそんな感じだった。エレクトラなんちゃら・・・(ちなみに私は正真正銘ハーレーオーナーである)とかいう大きい車体のハーレーなら状況は随分違うだろう。でもそれなら、当時の私は間違いなくBMWのLTを選択したに違いない。今であれば、ビッグツインと呼ばれるハーレーにいくだろうが。しかし883・・・チビッコハーレー。しばらく付き合える可愛いヤツ。

みかりん

名前がついた。これ、グラマロ仕様の第一歩。オイラのチューニングはまず名前を付ける事から始まる。今回はノーマル重視でいくつもり。もううるさいマフラーは要らない。883をフルチューンしても12Rの一捻りには追いつくわけがないのだ。ノーマルでおそらく50ps程度だろうか?トルクも排気量から想像するほど凄いものではない。なんたってOHVなのだから。でも玄関の前まで堂々と入っていけるし、周りの音も良く聞こえる。悪くないな。みかりん:本名「ミカン」

スクリーミング・イーグル

女の子の883納車にでくわした。彼女のそれはマフラーが改造されていて、出発する時カチョイー!というか、「ミカン」よお~さみしぞ!という気分になった。で、これだ!スクリーミング イーグル!SOマフラー。これは唯一2in1タイプのマフラーを備えつけている883R専用のものだ。バカデカイ音ではないが迫力は増した。いいね~と、静か路線は1日にして玉砕する事となった。クロームの質がいいハーレー指定の純正パーツである。ベンツにおけるAMGといったところか、過激ではなくちょいドレスアップという感じだが、AMGよろしく高い。V&Hのフルエキが買えてしまうぞ!とは言っても12Rに比べたら安い安いの¥70400。

タンクキャップ

アメリカ車と同様にハーレーのガソリンタンクにキャップもカギは付いていない。いつでも誰でも簡単に開けられる。日本では少々気味が悪いのでカギ付きのモノに変更した。¥10000位だったかな~

ハンドルロック

面白い事にハーレーはハンドルロックをする時に右に切ってロックする。昔のバイクのようにフロントフォークの横に鍵穴が開いていてそこでかけるのだ。しかし誰に聞いてもハーレーのハンドルロックは使ってはいけないと言う。壊れて外れなくなるからなのか、すぐに壊されてあてにならないという意味なのかはわからないが・・・ ところが左にキルと南京錠をつける穴があいており完全に頑丈そうである。ハーレー純正の南京錠¥4000。これで安心である。

シート

883Rはとてもタンデムできるような形状のシートではない。あくまで一人用である。せっかくタンデムできるバイクを購入したのだから、してみたいというのが人情である。12R時代に品川の信号待ちでタンデムしているSR君と遭遇した。段差のないシートは二人の距離を縮めとてもムフフな楽しそうな雰囲気であった。も~!いいな~プンプン!である。そこで、できるだけフラットなモノに変更しようと探して見つけたのがイージーライダー(?)リリースのスムースコブラというシート。SRチックで良い良い!(^^)のだ。¥18000でムフフなタンデムしてみたい。ついでもシーシーバーも注文済み。¥35000也

積載量

ハーレーといえばサイドバッグ。しかし883にはあまり似合わない。当初は小振りな縦長、片側だけに下げようと捜していたがイイものがない。そこでガードを取り付け(¥6800)、ちょっと小粋なPress用の雨バッグを方側に下げてみた。分厚いゴムで出来ている。デザインも洒落ている。納得プライスで満足の一品。¥12000

Dynojet JetKit

 いよいよ調教に入る。ガスを濃くするわけだがキャブの調整なんかしたことがない。勢い購入したJetキットであるがなにせ初めての作業で新鮮だった。始まってしまえば後は勢いでどうにでもなるのだが、さすがにビビってしまって手を着けるまで随分と時間がかかった。特価品であったため通常よりも安く手に入れることが出来たのはラッキーだった。ついでにK&Nのハイフロークリーナーというものを買った。このときはまだハイフローの構造的意味がよくわかっていなかったため少し困惑したが、世田谷のメカニックに教えてもらったのですっきりした。キャブのセッティングとは非常にデリケート。日々これ勉強である。JETKIT¥14800とK&Nリプレイスメントハイフローフィルターは¥7000。

タンクバッグ

このバイクはコンビニからツーリングまで何でもこなせる懐の深さを持っている。実は何台もバイクに乗っている割にはタンクバッグだけは食指が動かなかった。直近の4台はタンクバッグ無しである。しかし北海道を走っているぶんにはあまり必要性のなかった「地図」。ここではいろんな地区にしかも高速道路を使わずにいこうと思うと地図は不可欠。とうとう購入に踏み切った。薄い小ぶりのバッグ。これはよい!¥6800也。さらにハーレーといえば憧れていたのはライトの下の細長い革のケース。ハーレーは車検証を入れるスペースも無いので、最低限の工具を積むとなると、ほとんどこのケースはいっぱいになってしまう。ハルレイ純正の飾りひも付きで¥13400。質感は非常によろしい。

ここまでのパーツ費用は198000円であることが判明した。僕は自分なりになったオリジナルハーレー「みかん」をすっかり気に入っているが、ここまでの費用がなんとたったの198000円である。確かに安いものではないがオートバイのパーツといったらその値段は尋常ではない。普通のリッターバイクにチタンのフルエキを入れると20万円ではお釣りは来ない。しかしどうだろう?ハーレーのパーツは安いとは思わないがチタンなどとは無縁のバイクである。なにせ車体のどこにでも磁石の付く造りであるから鍍金(メッキ)部分のコストがはる程度で、後は安いものばかりだ。これからハーレーを考えている人に・・・

・・・ハーレーは安いか?

一概に言えないが、不思議なバイクである。通常、あくなき物欲が財布を圧迫するのがボクの常であったが、ことハーレーに関してはあまりそれが無いのだ。2500kmを走りぬけ何の不満もないまま毎日が過ぎてゆく。お約束の錆付くホイールもそのままに完全に足になっている。ホイールだけ見たらとても三ヶ月前に購入した新車には思えない。国産車なら雨ざらしで5年経過しないとあの貫禄は出ないだろう。まったくスバラシくアメリカンな耐候性である。しかし・・・塗装が随分と良いらしいことは想像に難くない。何故ならいつでも雑巾がけをするだけでピカピカのタンクになるからである。小キズはあるのだろうがみかん色はそれをマスクしてしまうのだろうか?すぐに艶がでる。もちろんワックスなどかけたことは無いが塗装に関してはスバラシイの一言である。間違いなくHONDA以上のクオリちぃーだ。最近はやたらとスポーツスターを見かけるようになったが、現在国内においてOver750の販売台数において第4位を誇っているそうである。この不景気な時代にハーレーだけがどうしてこんなにオーダーを抱えるのか不思議でしょうがないが、21世紀を迎えてローテクを求める人が急増したのだろうか?最新作ターミネーター3でも冒頭、大人になったジョン・コナーはスポーツスターに乗っている。このバイクは誂え(アツラエ)的要素が重要になってくる事は事実のようで、買ったままに乗り続けることは、どうにも不可能のようである。一台一台が微妙に違い、それを自分流に微調整してやるという、まるで高級アコースティックギターのような「手入れ」は必要になるが、そんなところもホビー的な魅力になるのだろう。あまり流行ると天邪鬼の僕はそれを理由にスポーツスターを降りるかもしれないが現在のところ旅の道具としては一級の品だと言える。

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